日本クライミングジム連盟インストラクター認定制度

クライミングを始めた方がどのようなクライマーになっていくのかは、その過程において、誰からクライミングを学び実践していくのかに大きく影響されます。 近年では大多数の方が自然の岩ではなくクライミングジムでクライミングを始めます。そういう意味で今日、クライミングジムのインストラクターの役割は非常に大きくなっています。
私たち日本クライミングジム連盟では、連盟加盟店スタッフに対し、インストラクター認定試験や研修会を通してプロのインストラクターとしての技術向上をはかり、またクライマーとしてクライミングを正しく伝えることのできるインストラクターの育成に取り組んでいます。 この取組がお客様がスクールを選ぶ際に、「信頼の証」として判断基準の一つになることを目指しています。

日本クライミングジム連盟認定インストラクターにもとめられるもの

日本クライミングジム連盟の考えるプロのインストラクターは、高いクライミング能力を備え、クライミングに関する多くの技術や知識を身につけ、強い向上心を持っています。 単にクライミングのやり方だけを教えるのとは違い、豊富なクライミング経験とクライミングの歴史的経緯を踏まえたルールを理解し、クライミングの面白さや厳しさ、またクライミングに内包されるリスクとの付き合い方など、自立したクライマーの育成につながる指導が出来るクライマーです。

インストラクター認定試験

ジム連盟のインストラクター認定試験は、クライミングジムオーナーで且つクライミング歴20年以上のベテランクライマーであるインストラクター委員会員が練り上げた、プロのクライミングインストラクターとして必要な要素を試される構成になっています。

試験は大きく実技試験と筆記試験の2つがあります。

実技試験は以下の3点。。

  1. クライミング能力試験
    選定された数本のルートを登り、クライミング能力の高さ、登りの安定性、危険性に対するリスクマネジメント、ビレイ技術のレベルを確認します。
  2. インストラクター資質試験
    試験当日に発表されるテーマを限られた時間の中でレクチャーします。テーマは当日まで未発表のため、事前予習が難しく、その人のクライミング経験の厚みが問われる試験です。
    またレクチャーの進め方、論理性、分かりやすさなど、インストラクターとしての教える技術が試されます。
  3. セッティング能力試験
    試験当日発表されるテーマを含むボルダリング課題を制限時間にセットします。
    ムーブの知識やグレード感覚、インストラクションに適した課題を即座に作る能力が試されます。

筆記試験は以下の3点。

  1. クライミング技術/知識試験
    試験当日発表されるテーマを制限時間内に文章で説明します。
    クライミング技術や知識が問われるだけでなく、論理の展開やわかりやすさも試される試験です。 試験当日発表されるテーマを制限時間内に文章で説明する。
  2. 小論文試験
    試験当日に発表されるクライミングに関するテーマに対し、自身の考えを小論文で表現します。
    クライマーとしてどんな思想や価値観を持っているのか、クライミングを伝えていく仕事には重要なポイントです。
  3. 即応能力テスト
    事故や想定外の出来事に関するお題が出され、それに対して短時間に何をすべきかを一気に書き綴る試験です。
    プロのインストラクターとして非常事態への対応能力を試されます。

認定されたインストラクターはこれらの厳しい試験により、日本クライミングジム連盟の考えるインストラクターとなる資質を持っていると判断されたクライマーたちです。
国内には多くの「インストラクター」が存在します。クライミングのスクールやレッスンを選ぶ際、どんなインストラクターなのかまたはスクールなのか、事前に知る術があまりありませんが、この認定制度が皆様にとって一つの判断材料になれば幸いです。

文書管理(会員限定)

メンバー

委員  木織
委員  大岩
委員  綿引
委員  内藤
委員  中貝
委員  奥村